2015年11月27日
一般財団法人樫尾俊雄記念財団
カシオトーン201
カシオ最初の電子楽器
コスモシンセサイザー
カシオ最初のシンセサイザー
SK-1
サンプリング電子楽器
EG-5
カセットプレイヤー内蔵ギター
「樫尾俊雄発明記念館」は、2012年5月に死去した元カシオ計算機会長の樫尾俊雄が残した発明品を展示・公開するため、数多くの発明を生み出した自宅の一部を公開して開設したものです。2013年6月より一般公開し、カシオ計算機の最初の製品である世界初の小型純電気式計算機「14-A」をはじめ、電卓、時計、電子楽器などの代表的な発明品を展示しています。
電子楽器を展示する「音の部屋」では、音楽好きでさまざまな楽器の演奏を試みたものの習得できなかった樫尾俊雄が、複数の楽器の音色を1台で出せる電子楽器を自分で作ろうと考えて開発した最初の電子楽器「カシオトーン201」を初め、電子楽器の歴史的な製品を展示しています。
今回の特別展示では、カシオが楽器開発で追求してきた「音色の追求による表現力の高い楽器」と「独創的な商品企画による楽しい楽器」の2つのテーマで歴代の電子楽器を展示します。
音色の追求による表現力の高い電子楽器として、世界的シンセサイザー奏者である冨田勲氏のアドバイスを受けて開発した「コスモシンセサイザー」やCZシリーズなどのシンセサイザーや電子ピアノなどを展示。また独創的な商品企画による楽しく弾ける電子楽器として、録音した音を使って演奏できるサンプリング機能が人気を博し100万台以上を販売した「SK-1」、鍵盤が光って弾く鍵盤をガイドする「ML-1」、電子管楽器「DH-100」、ギター型電子楽器「DG-10」、カセットプレイヤー内蔵ギター「EG-5」、スクラッチ盤を回しながらラップが楽しめる「RAP-10」などの楽器を展示します。
今後も同館では展示を通じて計算、時間、音楽、情報に対する樫尾俊雄の発明と考えを伝え、役立てていただくことで社会の発展への貢献を目指します。